2010.03.01
アユタヤの夢
タイ南部の世界遺産の町でもあり、仏都でもあるアユタヤに来ております。 ちょうど今日は「仏教の日」。 多くの国民がお寺に参拝しています。 アユタヤは、バンコクから車で約1時間。 その昔、山田長政が治めたという史実から、日本人にもなじみのある町です。
この町に、新しい宿を作ろうという計画に参加しているための訪問。 西洋風ホテルやゲストハウスは何軒かありますが、タイ様式でコミュニティの方々が参加する新しいタイプの宿。 タイの文化に浸りたい(かつ施設は清潔でしっかり)という方々に食事付きで部屋を提供する、まさに「旅館」のコンセプトを展開しようという「夢の計画」です。 送迎は、「象」で迎えにいきましょう。
それと、もうひとつの仕事が、タイ旅行博への出展。 わたしの会社(日本ベストサポート)が、日本の旅館を代表して、各地の観光協会等とともに「旅館」というコンセプトで、日本旅館で唯一出展しています。
日本では、外国人旅行者の誘致を進めていますが、新車1台買うより、外国人を10人呼んだほうが経済効果があがるというのは、よく言われることですが、なかなか日本人には知られていないのが残念です。
特に、いま、中国ばかりが注目されていますが、タイ・マレーシア・シンガポールからの日本旅行者はうなぎ上り。 仏教国なので、とても物静かなタイのお客様にどんどん日本を紹介していきたいところです(バンコクの国立コンベンションホールを使って大盛況の旅行博でも、一番人気は日本の紹介エリア)。
ただ問題は、航空機材がどんどん小さくなっていること。 タイの大型連休ソンクランの4月など、まったく成田便の予約が取れません。 日本からタイに向かうお客様より、タイから日本のほうが増えているというのに。 ツーリズム戦略とは、双方が行ったり来たりする、2way tourismこそベストな戦略。 インバウンドもアウトバウンドも両方考えられる戦略スタッフが少ないのも、日本の観光戦略上の問題でしょう。