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2010.10.31

モクズガニが旬!

モクズガニ

とある旅館で、秋が旬となる「モクズガニ」をいただいてまいりました。
ミソは濃厚で、身もびっしり。 ひやおろしを一杯、ぬる燗でいただきつつ、しゃぶってまいりました。

特に、那珂川産のものは特大で、「日本の上海蟹」と言われる所以がよくわかりました。
那珂川のモクズガニについては、こちらのむらさきさんがレポされています。

モクズガニといえば、伊豆の河津川も有名で、秋の東伊豆は「山の早生みかん、海のイセエビ、川のズガニ」を求めて、人がたくさんやってきてもよいのですが、ある民宿のおかあさん曰く、「ズガニ食べに来るお客さんなんていないよ~。地元で食べる人多いけどね」と。

まあ、ズガニなんて大量仕入れできないわけで、PRされないので、知らない人が多いのは当然といえば当然。
でも、たぶん、これからの時代、「地元民が食す、知る人ぞ知るうまいもの」脚光浴びるようになってくると思います。

モクズガニ、万歳!

2010.10.30

これからの10年の課題

来年4月から、関西国際大学(三木市)が経営学科観光・ツーリズムコースを新設します。文部科学省の方針で実業界に身を置く者を「実務家教員」として採用する試みに私も参加し、週3日の神戸暮らしが始まります。

これまで10年間、バブルが崩壊し、人口が減少に転じた経済の過渡期に、私は旅館の事業再生に関わってきました。しかし、その間の最大の課題であり悩みは、地域や旅館を運営する「人材不足」でした。

ハローワークに求人を出しても集まらない。集まってもすぐ辞める。地域の若返りを図りたくても若者は都会に流出し高齢者しか残らない・・・。

そんな現実を目の当たりにし、これからの10年は「人材の発掘と育成」に関わっていこうと考えました。

世の中に観光にたずさわりたいという優秀な人材は決して少なくはありません。もっと長く働きたいという若者もいます。しかし、日本の就業制度は「就職」ではなく「就社」であり、企業と合わなければ、観光業に愛想を尽かし去っていくしかない。そんな仕組みが観光産業を蝕んできたと思います。

その解決なくして観光業の発展はあり得ません。

第1に、旅館のような中小企業にも職能評価制度を導入し、従業員の職業能力を客観的に測ること。現場で培ったノウハウを数値化することで、同一業界内での人材流動性を高めることができます。これは4月から始まります。

第2に、旅行業や運輸業などに就社した人材の中で、総合職として転勤を重ねるのではなく、地域活性化のプロとして地域に関わりたいという人材をプールし、地域の行政や観光業とのマッチングを図る観光人材バンクを作ること。

そして第3に、観光業に夢を持つ若者の育成。観光学の知識習得は不十分に終わるかもしれませんが、観光で社会起業さえできる即戦力を育てること。そんな夢をもって、小さな大学に小さな観光コースを作りました。

旅館に就職したい。そんな若者が増えています。その夢を壊さないことも大切です。実業界と教育界双方の課題解決に関われる10年になればと願っています。

2010.10.09

ふみえはらはんで食べる/おりざの森に泊まる

fumieharahan

農家レストランの先達と言ってもいい、宮城県・旧小野田町(現加美町)の「ふみえはらはん」に行ってきました。

火をおこしてくれているのは、隣で朝食付き・一棟貸し古民家民宿「おりざの森」を管理するお嬢さんのわかなさん。 ふみえはらはんは、お母さんの渋谷文枝さんが運営しています。 渋谷さんは、観光カリスマや農家のおかあさん100選にも選ばれているので有名です。

ちょっとふつうと違う訪問でしたが、米から野菜から果実まで、様々な作物を手がけられている農業が本業だけあって、炉端でいただく手作り料理と地酒は十分堪能させていただきました。 18時から21時頃までいただいていた夕食は、@2,200円。 かわいい給仕さん(お孫さんのひなたくん)もありがとう。

orizanomori

でもって、おりざの森の朝食。 朝、採ってきていいよ、と言われて採ってきた枝豆付き。 ごはんはもちろん、自家製米!

おりざの森は、一泊朝食5,000円。 観光地でもない、冬はものすごい地吹雪となる穀倉地帯の真ん中に立つ古民家。 ただし、内部は快適に改装され、ふたつのトイレとバスルームのほか、オール電化の厨房(朝食を作ってくれます)。 広いリビングには、童話の絵本。 田んぼを見渡す和室に、庭に面した洋間。 家族や友人で泊まり(1~10名までの貸切りです)、のんびり過ごすのもよいですね。 食育にはもってこい。 でも、本業(農業)が忙しい期間・日はお休みです(要予約)。

しかし、米もすでに1万円割れ、生産費を下回る時代が続き、米作だけでは生きていけない時代になってきたようです。 この前日に泊まった、白神山地の熊の湯温泉の吉川さんなども、本業は米作なのに、温泉旅館(田植えを終えて6月から10月までの営業)のほか、冬はマタギ(熊猟)、春から秋は自然巡視員、などなど「複業」で忙しいみたい。 日本を支えてきた農業も、「半農半X」で生きていく時代。 宿屋家業も「半宿半X」は、世の流れなのでしょう。

円高×ゼロ金利かあ。 バブルで火傷している日本人は、銀行預金はそのままにして、消費が小さく細かくなっていくんじゃないかなあ。 旅行するなら、きっと手近な海外旅行でしょ。 国内なら、料理のおいしい農家民宿や漁家民宿が見直されそう。 そうすると、旅館業はいよいよ、アブない・・・。 新しい市場や仕組みを考えず、低金利だあ、と建物にカネをつぎ込んじゃうと、アジア外資購入用居抜き物件になってしまいます。

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