2009.12.16
今日は、大雪の秋田。 桜島も冠雪だとか。 全国的に冷え込んでいるようですね。
秋田へは「秋田美人」のネタ探し。 秋田に行って美白になりたい。そんな旅人も少なくないはず(特に海外市場)。
ちょうど店先に並ぶ「活性にごり酒」に、農ギャルが大潟村で作った「シブヤ米」(女性をかたどったペットボトル入り)。 乳白色の「乳頭温泉」のポスターに、真っ白な雪。ぷりぷりの「タラの白子」に豆腐たっぷりの「しょっつる」。 それに、色白の秋田美人とくれば、「秋田=美白」のイメージにぴったり!(ではないかと・・・)
でもって、訪ねたのが「男鹿・真山の万体仏」。(写真) 祠の内壁には無数の木彫りの仏様。 北東北に残るオシラサマ信仰のひとつだと思います。
仏様に見立てた木彫りの棒には、紙が巻かれ、なにやら淫靡でもあります。 オシラサマといえば、蚕の神様。 むかし、美人の娘が蚕の化身となったという逸話もあり・・・、ここでも「白」のイメージ。
ということで、秋田は「美白のメッカ」に決定(と勝手に思っている次第)。 どれだけ地元の方々がそう思っているかですが・・・。
年明けには、「なまはげ」と美女を連れて、エキゾチック秋田を売りに海外へ。
一方で、12月の秋田の浜辺は、真っ赤に染まります。
これは、ハタハタのぶり子(波にさらわれた卵)。 白と深紅。 秋田の冬は、「月の日の若い美女」とでも申しましょうか。
2009.12.12
今年も観光庁の観光産業のイノベーション促進事業として、「宿あそび」が始まりました。
この宿泊予約サイトは、昨冬「ミッドナイトチェックイン」を生みました。
今年は、「泊食分離」に挑戦。 「こだわり予約」では、お部屋と夕食・朝食をチョイスして予約することができます。
「おまかせグループ予約」では、人数・室数だけ指定すれば、複数室の部屋割りは自由に決められる仕組み。 どんな部屋割りになろうとも、総額は変わりません。 部屋割りを決めなくては予約ができず、何人ずつの部屋割りになるかによって総額が変わってしまう一般の予約システムと違い、同性同士の仲間旅行などに適しています。
そのほか、深夜チェックイン・夕食は翌日まわしの変則一泊二食プラン、「ミッドナイトチェックイン」や、一泊朝食付きで格安に泊まれる「お試し泊まり」を、昨冬に引き続き実施しています。
さらに、Web予約が面倒な方向けに、コールセンター予約も新設してみました。
こうした取り組みは、一般の予約サイトと変わらないと思われがちなのですが、すべて、「旅館の商慣習の改革」を主目的としています。
現在の旅館では、「部屋」と「食事」の組み合わせを選べません。 グループの部屋割りも詳細に決めてからでないと総額が決まりません。 平日に一日休みがあるだけでは、一泊旅行ができません。 夕食を頼まないで泊まれるのかどうか、よくわかりません。
そうした商慣習をあらため、「部屋」と「食事」は自由に選べ、「おまかせ」であれば割引になる合理的な仕組みが必要でしょう。 また、複数室の予約を取った時、部屋割人数がどうなろうとも総額が変わらないようにしたり、少なくとも平日には夕食なしや一人旅でも泊まれるようにしたり、曖昧な子供料金は廃止し、子供はホテルと同じように布団代+子供料理料金としたり、旅館を売るためには、それはもう、いろいろな改革が必要なのです。 数軒なら、ぱらぱらとやっていたりしますが、それではまったくPRになりません。 やるなら、業界をあげて全国横断的に一斉に実施しないと意味がないのです。
そうした思いがどこまで旅館に通じているのか、はなはだ疑問ですが、そんな思いが「宿あそび」には秘められています。
変われ!旅館の商慣習。 「宿あそび」は細々ではありますが、業界の制度改革を訴えていきたいと思います。
どうか、応援ください!!!
2009.12.09
今日は、四国の東祖谷に来て、農作業!?
これは、アレックス・カー率いる同村の「ちいおりトラスト」が開発する着地型プログラムのモニタリングの風景。 昨年より、村の皆さんと協働して現地発着型ツアーを開発しており、そのモニターとして参加してきたものです。
祖谷は道が狭い割にかずら橋などの観光名所もあり、連休・週末ともなると、ひどい渋滞がおき、救急車も走れない状況。 観光客のために、美しい渓谷には醜い巨大駐車場が造成され、住民無視のマス観光が進められてきました。
そこで、週末観光に代わり「平日に自分で休みを取れる大人の方々に祖谷を訪ねていただき、繰り返しファンになってもらう」ためのプログラムを市をあげて開発中なのです。
大阪を20時に発つと23時に到着。 祖谷の温泉でゆっくり体を休め、翌朝、迎えの車が来てアレックスの古民家「ちいおり」へ。
ガイドの方々とかずらや松ぼっくりを集め、クリスマスリース作り。 なかなかの出来のものができました。 ランチは地元で評判の酵母パンやごうしいもを使ったサンドイッチ。 囲炉裏では、シナモンとナツメグ、レモンを煎じて混ぜたホットワインを少しだけ。 その後、重要伝統建築物保存地区の落合村落に移動し、小氷河期の江戸中期、南向き斜面を求めて移転してきた急斜面の茅葺村落を標高差400mのダウンヒルウォーキング。 その間、斜面に作られた畑で「さらえ掘り」にチャレンジした次第。 締めくくりは、地元のお母さんたち手作りの「そば米雑炊」など伝統食でお腹を満たし、充実のプログラム終了。大歩危駅18:07の特急南風で帰阪...
まだまだ、トライアル中ですが、いずれこうした「平日のリッチな一日」を過ごす人たちが増え、メジャーな旅のスタイルとなって、祖谷が渋滞から解放されるようになることを夢見つつ...明日は信州へ。