Home > 9月, 2009
2009.09.19

タイのコミュニティ・ツーリズム

水上マーケット

タイに行ってきました。(画像は、バンコク郊外の水上マーケット)

現在のタイでは、国を挙げて「コミュニティツーリズム」を進めています。コミュニティの方々が関わった観光を全国的ネットワークにしていこうと、ホームステイや町の小さなブティックホテルの紹介を強化しています。

かつては、タイでも「オールインクルーシブ・ツーリズム」と言って、リゾートホテルの中に全て囲い込む様式を輸入し、外資系のリゾートホテルが乱立しました。しかし、これでは利益の多くが外国に持っていかれてしまいます。そうこうしているうちに、タイは中進国となり、コミュニティに自律的な経済循環を生もうという機運が生まれ、並行して、タイのホワイトカラーや海外文化人の目は、むしろ地方の温泉やローカルアコモデーションに向き、地方の人たちとの交流が盛んになってきているという背景もあります。この点、日本のグリーンツーリズムにも少し似ていますね。世界的に、ツーリズムの方向性は「オルタナティブ」に向かっているようです。

バンコクでは、素敵な宿もありました。

プラナコーン・ノーンレン

下町にある、かつての女子寮を改装し、ハーブや木々で森のようになった庭でオーガニックな朝食を出してくれる小さなホテル「プラナコーン ノーンレン」。

しっかりしたコンセプトの下、60年代のタイ・シンガポールをイメージさせるデザインとフレンドリーなスタッフが出迎えてくれます。スタッフは、周辺に住む皆さん。まさにコミュニティツーリズムであり、コミュニティの雇用を生む点で日本旅館と同じです。

若きオーナーがイメージを構成するうえで学んだのが、日本の「馬路村のまちづくり」であり、映画「Allways 3丁目の夕日」だったそう。テレビはないけどMUJIの壁掛けCDが音楽を奏でるシンプルな客室、世界中のゲストが寛ぐ庭のバー、フレッシュで美味しい朝食。すべて、逆輸入したほうがよいと思われるセンスの良さ。(そのため、クチコミ評価はバンコクでもトップクラス)

シティホテルではタイらしさがないと感じ、ゲストハウスでバックパッカーと雑魚寝する勇気もない私のような日本人の宿泊客も多いそう。この冬には、日本旅館オーナーが「学びたい」とスタッフアルバイトとして来るそうです。学べる宿は世界中にたくさんあるものです。

プラナコーン・ノーンレンの笑顔をスタッフとともに支える若きオーナー夫婦

プラナコーン・ノーンレンの笑顔をスタッフとともに支える若きオーナー夫婦

2009.09.19

皆さん、こんにちは!

井門隆夫の週刊日本の宿マガジン「スタイルB」 へようこそ!

このブログは、日本の宿のトレンドを追う井門隆夫(All About日本の宿ガイドでもあります)の公式ブログです。

まもなく、更新を開始します。メルマガも隔週で発行します。どうぞご期待ください。

« Previous


当サイトへのリンクはフリーです。掲載の写真等の無断転用は禁止しております。引用・転用をご希望の方は、ご連絡をいただければ対応いたします。